純米吟醸酒「桜渓」
説明
■文豪が愛した小さな酒蔵、山成酒造
岡山県井原市にある酒蔵。
山に囲まれ、天体観測で有名な地は、澄んだ空気だからこそ明度のある星が観測できます。
山成酒蔵のお酒を、漢学者阪谷朗蘆(さかたにろうろ)、文豪谷崎潤一郎など1804年(文化元年)などが創業以来愛飲していたといいます。
漢学者・阪谷朗廬先生(さかたにろうろ・1822年生れ)は特にこの酒をことのほか好んでいたといいます。
先生が酒蔵近くに設立した私塾「桜渓塾」(おうけいじゅく・1851年)や、初代館長を務めた興譲館には渋沢栄一、久坂玄瑞など多くの志士達が行き交い、人材を輩出しました。
渋沢栄一と阪谷朗廬の出会いは、 山成酒造がある岡山県井原市(一橋領地)に慶喜から農兵募集を任された栄一が訪れ、阪谷朗廬と出会ったといます。 共に語り合い、親交を深め、農兵募集は成功裏に終了。
慶喜から厚い信頼を得て、その後登用された事で有名です。
互いの子供が結婚
朗蘆の四男、阪谷芳郎は大蔵次官~大倉大臣~東京市長として社会に貢献。
渋沢栄一の次女、琴子と結婚し、渋沢家を支えました。晩年まで母、祖母の実家である山成酒造を想い、明治神宮や外苑を栄一と協力して建立したことも功績の一つです。
本酒は阪谷朗蘆が設立した私塾「桜渓塾」の名前からとって『桜渓』と命名されました。
■美酒の条件
美酒の条件は次の3つとされています。
産地の恵み 酒造好適、岡山の米
全国第2位の酒米生産を誇る岡山県。稲作技術に加えて、恵まれた気候と風土は酒米の高品質化に欠かせません。
本酒は、岡山県の特産米「あけぼの」を60%精白しています。
天の恵み 澄んだ空気
天体観測で人気の井原市美里町は「星降る街」。雑菌の少ない空気は良質な醗酵を実現します。
大地の恵み 水
酒蔵前を流れる清流「小田川」の伏流水。芳醇旨口の酒造りに欠かせません。
そして、多彩な職人たちの酒造りが美酒を生み出します。
1年の中で一番寒い時期に全ての仕込み作業を行います。この時期は雑菌が少なく雑味のない上質なお酒を造りだすことができます。
【山成酒造の味の秘訣、本格和釜】
酒米を蒸す際に欠かせない理想的な「乾燥蒸気」を発生させる本格和釜の使用が当社の特徴です。
いまでは使用する酒蔵も少なく、希少な設備です。
「乾燥蒸気」によって外硬内軟で一粒一粒がパラパラな蒸米(さばけの良い)が作られ、発酵工程において米本来の味を最大限表現します。
■商品の特徴【こだわりの酒米:あけぼの】
IBARA TERROIR(井原テロワール)
あけぼのは加熱しても味が崩れない、熱に強い米です。全国の97%が岡山県で生産されており、備中杜氏が酒造りに愛用している米です。
原酒で使用するあけぼのの4割強は酒蔵近くで契約農家が栽培しています。
本酒は「地元の酒米で醸した地域の魅力が現れる酒を醸したい」という長年の夢が2022年に叶いました。
酒蔵の想いに地元の米農家の匠、熊原康治氏が応え、栽培が困難といわれる「雄町」を見事に栽培。
その米を60%精白し、自慢の和釜で最適に蒸し上げて醸した雄町を100%使用した人気の純米吟醸原酒です(搾った後に加水していない状態)。
備中杜氏の技術によって、すっきりとした味の中にも雄町特有の酸味が効いた、地域独自の味に仕上がっています。
■商品詳細
【アルコール度数】19度以上20度未満 【日本酒度】2【酸度】1.2
【内容量】720ml
【製造者】山成酒造
【販売者】株式会社 旺栄 東京都北区王子本町1-4-13
お酒は20歳になってから
未成年の方は購入することが出来ません。 法律により20歳未満の酒類の購入や飲酒は禁止されており、酒類の販売には年齢確認が義務付けられています。
■飲み方提案
【飲み方】
冷や(できたらワイングラスで香りを楽しみながら)・冷酒・オンザロック・ソーダ割り(酒と水は1:1の割合で。氷→酒→ソーダの順でグラスに注ぎ、1回軽くかき混ぜるのが上手くできるコツです。(強くかき混ぜず、軽く1回程度)
【ペアリング】
和食・洋食問わず相性が良く、肉料理にも合います。 チーズやビターチョコもグッド。
恵まれた土壌と気候を基に米作りの匠が育てた酒米の味をお愉しみください。
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