2021年MVP!大谷翔平選手の人生の羅針盤『論語と算盤』
大谷翔平選手と渋沢栄一「論語と算盤」
2021年、見事MVP(most valuable player)に輝いた大谷翔平選手。
MVPとは、スポーツ、特にプロ野球の最優秀選手。
リーグの公式戦で全試合、または期間を通じ最も活躍し、チームに貢献した選手に贈られる賞である。
アメリカのエンゼルスで大活躍をした大谷選手が全米野球記者協会(BBWAA)の記者代表30名の投票で今季見事に満場一致でMVPに輝いた。
日本人選手としては、2001年に受賞となったイチロー選手(マリナーズ)以来、2人目の快挙となった。
大谷選手は、異例の投打「二刀流」で大リーグを席巻したことが高く評価された。
また米タイム誌は9月、大谷選手を「世界で最も影響力がある100人」の1人に選出した。
投手をしながらのシーズ40本塁打、20盗塁以上の活躍を「ベーブ・ルースでさえ成し得なかった」とし、更にはファンやメディアに「対する紳士的な対応も評価された。まさに誰からも愛される選手である。
そんなアメリカでも日本でも彼の真摯に向きあう姿、礼儀正しい姿など、その紳士的なふるまいなどは、一体どこから来ているのだろうか?
大谷選手の愛読書「論語と算盤」
実は大谷翔平選手、日本ハム在籍時に栗山監督から配布されたことがきっかけとなり、
自身の愛読書としてあげているのが渋沢栄一の著書『論語と算盤』。
栗山監督は、試合の指揮やチームを運営する際に自ら指南書としており、新人選手に一冊ずつ手渡しし、『論語と算盤』をテーマに選手たちに講義もしているそうだ。
渋沢栄一とは、新一万円札の顔に選ばれる以前から経済界ではバイブル的な存在。商売人だけではなく今や多くのスポーツ選手も愛読しているといわれる。
大谷選手は2013年に日本ハムに入団後、目標をつづるシートに「メジャーに行く」「160キロを投げる」とともに、「論語と算盤を読む」と書いた。
栗山監督から、「とにかく『論語と算盤』を読んでみてほしい」
「勝利することはもちろん、道徳を遵守し 正しいチームスタイル、プレースタイルで なければ長続きはしない。
ファンに楽しみや喜び、生きがいを与え 社会に健全な影響を与える存在に ならなければならない。」
という教えを受け、大谷翔平は覚醒したといわれている。
『論語と算盤』とは、『道徳と経済』を意味する。
一見、と道徳を論語と、儲けを意味する算盤は相矛盾した関係と見られがちだが、「異質な二つを両立させ新しい価値を生む」ということが渋沢栄一の教えであり、投手と打者の二刀流で挑み続ける大谷選手は、まさに野球界でしっかり形にしているといえよう。
メジャー移籍時、エンゼルスよりも高額な移籍金を提示しながら交渉に敗れたヤンキースのキャッシュマンGMは
「カネはいらないがメジャーでプレーしたい、 と言った選手は初めてだ。
こんな誇り高い選手が出てくるとは 思いもしなかった」とコメント。
メジャーでも二刀流を貫き、エンゼルスの中心選手として躍進。
このようにビジネス界にとどまらず、スポーツ界にもその影響を与えている渋沢栄一。
大谷翔平が渋沢栄一を人生の羅針盤としたようにこれは日本人のビジネスの羅針盤となるでしょう。
私心を捨てて人のために尽くすという論語の精神とビジネスを融合させていく。
大谷翔平が一冊の本と栗山監督の教えで覚醒したように、ビジネスの常識が根本から覆り、あなたの事業を驚異的な飛躍に導いてくれるはずです。
古くからある論語の精神と渋沢栄一
日本において、その叡智は、聖徳太子の時代から「飛鳥のこころ」・「大和魂」・「武士道」・「道徳」として継承されてきた。
聖徳太子の『道徳と政治の融合』により、冠位十二階や十七条憲法として纏め上げられた日本の精神は、以来、學問として(法隆寺が法隆學問寺として創建されたことは、それが學舎であったことの何よりの証左です)皇室に継承され、公家においては陰陽師が継承し、武家では足利学校を中心に教えられ、武士道と相成る。
明治維新後、吉田松陰から井上馨へと継承されたこの教えは、日本資本主義の父・渋沢栄一氏や日産コンツェルン創始者・鮎川義介氏らに託され、両氏は、「道徳と経済の融合」により、世界でも最初期に最大規模のマネジメントを完成させた。
その事業哲學に基づいて、渋沢栄一氏は一代で500社の大企業を育て上げ、その偉大な成果に驚いたP・F・ドラッカーが氏を研究、渋沢栄一を絶賛する数々の名言を残している。
一度『論語と算盤』を読んでみてはいかがだろうか?
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