江戸切子が完成するまで
伝統工芸品・江戸切子
切子の歴史は、日本では天保5年(1834年)に、江戸大伝馬町のビードロ屋加賀屋久兵衛が金剛砂を用いてガラスの表面に彫刻したのが初めてと伝えられており、その伝統を守りながら今も続く伝統工芸品。
今では、海外で作られているカットガラスも多くあるが、「江戸切子」と呼ぶにふさわしい本物は、よく見ると違いがわかる。
「江戸切子」とは次の条件に基づき作成された切子製品を指すという。
1)ガラスであること
2)手作業でつくられたものであること
3)主に回転道具を使用したものであること
4)主に東京都江東区を中心とした関東一円の指定された区域で生産されたものであること
また伝統工芸品という位置づけは、下記のようなものを意味する。
1)一定の地域を形成してつくられてきたものであること
2)生活に豊かさと潤いを与える工芸品であること
3)機械により大量生産されるものではなく、製品の持味に大きな影響を与えるような部分が手作りにより作られているもの
4)100年以上前から今日まで伝統的な技術や技法で作られたもの
5)品質の維持や持味を出すために、必要な部分が100年以上前から今日まで伝統的に使用されてきた材料でできているもの
江戸切子の製造工程
江戸切子の工程はかなり緻密な手作業。こうして時間をかけてひとつひとつ丁寧に作られた製品には、職人たちの想いが刻まれている。
①割り出し(わりだし)
Waridashi
カットの目安となる縦横の印を付ける。
Vertical and horizontal marks are placed as guidelines for the cuts to be made.
②粗摺り(あらずり)
Arazuri
ダイアモンドホイールに水をつけながら硝子を削り、大まかなデザインを決めていく。
The glass is cut using a wet diamond wheel to decide the rough outline of the design.
③三番掛け(さんばんがけ)
Sanbangake
ダイアモンドホイールに水をつけながら粗摺りをもとに、より細かくなめらかなカットを施す。
More detailed, smooth cuts are done based on the rough outline performed at the Arazuri stage.
④石掛け(いしがけ)
Ishikake
人工砥石や天然石に水を付けながら加工し、カット面をよりなめらかに仕上げていく。
Artificial whetstones and natural stones are processed while applying water, and the surface with cuts are made smoother.
⑤磨き(みがき)
Migaki
木盤や樹脂系パッド等に水溶きした研磨剤をつけてカット面の光沢をだす。薬品に浸して光沢をだす(酸磨き)方法もある。
The cut surface is polished by applying dissolved abrasives on a rotating wooden disk or resin-type pad. There is another method where luster is given by soaking the glass in a chemical (acid polishing).
⑥バフ掛け
Bafugake
フェルトや綿など繊維の回転盤に研磨剤として酸化セリウムを水溶きしたものをつけ、磨きの仕上げをする。
The glass is polished by applying dissolved cerium oxide as an abrasive onto the rotating disk of textile such as felt and cotton.
江戸切子工程
切子の工程は、職人の手仕事でつくられるもの。それゆえにひとつひとつ違ったあじのあるものに仕上がる。
今や海外で価値が認められている切子。日本人としてもその伝統工芸品をひとつは持っていたい。
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