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渋沢栄一と関わった人々【香川県・和田邦坊】

日本資本主義の父・渋沢栄一と香川県をデザインした和田邦坊との知られざる関係とは

香川県をデザインしたといわれる和田邦坊。
その邦坊が、2024年7月に1万円札の顔となることで注目を集めている渋沢栄一と関係があったことが分かりました。

日本資本主義の父・渋沢栄一と和田邦坊との関係とは?

 

「香川をデザインした」とも言われる和田邦坊の家にあった秘蔵品が、善通寺市の美術館で公開されています。

 「君不老如花」は(きみおいず・はなのごとし)と読みます。これも和田邦坊のデザインです。

今でも香川県の福祉手帳の表紙に使われているといいます。

 1899年、香川県琴平町に生まれた和田邦坊は、東京の新聞社で時事漫画家や小説家として脚光を浴び、地元・香川県に戻ってからはみやげ物のパッケージなど数多くのデザインを手がけました。

その作品のほとんどがこの灸まん美術館に所蔵されています。

香川県の久まん美術館では、邦坊の家に所蔵されていた様々なパッケージデザインやはがきの原画など、秘蔵品150点余りが公開されています。

和田邦坊の作品は香川を代表するお菓子などのパッケージにも使われておりカラフルなイラストも特徴的です。

香川をデザインしたとも言われています。

 

 

渋沢栄一と和田邦坊の共通点

東京日日新聞の採用試験のとき、大物の取材をとれということで取材を行ったのが渋沢栄一でした。

邦坊は採用試験を受ける前はフリージャーナリストでした。アポイントなしで渋沢栄一宅に訪れて論語を一緒に話したいといった取材のとり方をして渋沢栄一と出会います。邦坊は小さい頃から論語を勉強していたので得意の分野でした。2人の共通点は「論語」で、晩年もこの取材について武勇伝のように語っていたと言います。

 

論語とは

論語とは、「中国の思想家、孔子の教えを弟子たちがまとめたもの」です。

在り方や道徳観など、人として生きていくうえでの考えや規範が書かれています。

論語は2,500年以上に渡って中国で最も長く広く読まれてきた書物であり、
「大学」「中庸」「孟子」と合わせて儒学の基本となる古代中国の大古典「四書」と称されました。

 

人としての生き方を学べる教科書

論語のその優れた内容から、坂本龍馬、夏目漱石以外にも「聖徳太子」「徳川家吉」「渋沢栄一」「小泉純一郎(元総理大臣)」など数多くの人に影響を与えました。

論語は10巻20編、文字数にして1万3千文字ほど。文庫本にすると、わずか15ページと決して分量は多くありません。

ちなみに「論語」の由来は、孔子やその弟子たちが語った「語」を、弟子たちが集めて論撰したことからきています。

※論撰とは・・・論じて選ぶこと。

 

論語は日本人が初めて出会った書物だった

論語は3世紀頃に、朝鮮より日本にやってきました。

日本人が初めて出会った書物だといわれており、聖徳太子は「十七条憲法」に、論語の教えを取り入れています。

江戸時代には、学問の基礎として日本中に論語が広がりました。
徳川幕府が推奨した朱子学は論語を礎としたものであり、藩校や寺子屋では、教科書として使われていたそうです。

その後も爆発的に日本に広まった論語を、新一万円札で知られる渋沢栄一が、経営のみならず人生の羅針盤として生涯手放さなかったというのはあまりにも有名な話です。

 

四国・琴平、金刀比羅宮がある象頭山を一望できるミュージアム

灸まん美術館は、和田邦坊画業館、大森照成陶芸館、灸まん美術館ギャラリー、カフェコンピーラを併設する美術館。

平成3年(1991)4月13日、芸術家・和田邦坊の業績を顕彰する文化施設として誕生しました。琴平町出身の邦坊は、新聞漫画家・小説家として一世風靡した人物で、戦後は当時の県知事や文化人との交流を深め、民芸やデザイン、絵画などの分野で香川の文化・芸術に広く影響を与えました。コレクションは、邦坊の生前から譲渡・購入した絵画だけでなく遺族からの寄贈を受けた作品・資料・愛蔵品を収蔵しており「和田邦坊画業館」にて公開しています。また、初代館長・位野木峯夫の遺志を継承して邦坊の作品・資料を収集・保管・展示し、関連する調査研究及び事業を行っています。そして、高瀬町出身の陶芸家・大森照成の作品、中国伝来の仏像も展示し、地元作家の活動拠点となる「灸まん美術館ギャラリー」を運営しています。

 

〒765-0052 香川県善通寺市大麻町338

tel/fax:0877-75-3000

開館時間 9:00-17:00/休館日 火曜日・水曜日・年末年始

 

和田邦坊と灸まん

灸まん創業者・位野木峯夫と和田邦坊

昭和23年(1948) に創業した「灸まん本舗石段や」は、⾦金刀比羅宮の参道に本店があり、お灸の形をした饅頭「灸まん」が看板商品。名前の由来は、旅籠に泊まる旅人に据えていたお灸がモチーフになっており、琴平名物として親しまれています。
「灸まん本舗石段や」は、琴平町出⾝の画家・和田邦坊がプロデュースして誕生しました。

創業時は「こんぴら堂」という屋号で飴や煎餅の製造・卸をしていましたが、新しい事業を成功させたいと考え、地元に住んでいた邦坊に協力の依頼。新商品の開発からプロデュースすることになりました。邦坊は、新しい屋号や店の名前、商品開発だけでなく、パッケージ、内装など様々な商業デザインを手掛け、琴平を代表する銘菓「灸まん」を作り上げました。灸まん創業者の峯夫はそんな邦坊を人生の師と仰ぎ、晩年まで様々な活動を支えてきたといいます。

渋沢栄一のルーツを感じる関連商品販売 | 渋沢逸品館

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渋沢逸品館では、日本資本主義の父と言われ、日本近代文化の礎を築いた渋沢栄一に関わるこだわりの品々を販売しております。渋沢翁の原点である藍染めを始めとし、藍に関連した商品や、関連企業やゆかりの地にまつわる歴史や文化を感じる商品を多数販売しており、知る人ぞ知る銘品をお探しいただけます。

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