青天を衝け「青天の栄一」7話
太平の世になり、新しい時代へと進む中、人々は自我を持つ者もでてくる。決められた階級とかは関係なく、学びの中から、武士も農民もより良い日のもとになるための志をもって行動しようという若者もでてくる。
長七郎の江戸への武者修行もまた志のあらわれである。
あらすじ
老中・阿部(大谷良平)が亡くなり、幕府は大混乱。そんな中、慶喜(草薙剛)を次期将軍に推す声が日ごとに高まる。
一方血洗島では、長七郎(満島真之介)が真田(板橋駿谷)に勧められ、武者修行のため江戸へ行くことに。
栄一は依然千代とぎくしゃくした関係のままであったが、喜作が千代を嫁にもらいたいと言い出し動揺する。
その後、惇忠(田辺誠一)と藍売りに出かけた栄一。
漢詩を詠み山道を歩く中で自分の真の思いに気づき、そびえたつ山頂で…青天を衝く!
徳川家康の語り
家康は幼少のころ人質となり、ある意味自由に自分自身で決めることができなかった。
やがて太平の世になり、文化が一気に発展することになる。
漢詩、すまわち漢語によるポエム(詩)も読まれるようになり江戸人の心を知るうえで貴重な書物となる。
ドラマを観て思うこと
江戸へ旅立つ長七郎を送る言葉として、惇忠が次の事を伝える。
「家は俺が守る。名を高め、世に知れ渡る偉大なる仕事をするのは、お前の役目だ。」
剣術を学び、論語を学んできた若者たちの代表として、志のあるものは、新たな道をすすんでいくのだが、そこには「希望」が強くある。自分の身近な人が志をもって進んでいるなか、果たして自分はどうなんだろうかと、改めて自問自答していく栄一。
江戸の長七郎から千代について「お前はこのままでいいのか?」と文が届く。
その後、惇忠と藍売りの旅に出かけ、漢詩を詠みながら山道を歩く中で自分の真の思いに気づくのだが、ひとつは、千代への想い。そしてもうひとつは先を見る目をもつ、青い空をみて「自分の可能性と希望」。
よしっ!やっていやるぞと自分へ約束した瞬間だったのではないだろうか。
お前とお千代は思い合っているもんだと思っていた。今一度その胸によく聞いてみろ。という長七郎の文からもあり、青天を衝く勢いで 白雲を突き抜けるほどの勢いで進んだ。
「千代、お前が欲しい」
あなたには、今志をもって生きているだろうか?夢や希望をもって前に進んでいるだろか?
ゆかりの地の紹介
群馬県南牧村・安中氏/長県佐久市
栄一は藍玉を売るためにたびたび、上州や妙義山(みょうぎさん)を越えて信州へ旅をしていた。
群馬県南牧村(なんもくむら)は、栄一が訪れた場所の一つだ。取り引き先と話し込んでいたとき、栄一の馬が庭のさつきを食べ尽くしてしまった、という逸話が残されている。
栄一はおわびに、この石に「愛染明王(あいぜんみょうおう)」と書き残したと伝わっている。
馬喰いさつき
① 渋沢栄一は18歳から24歳まで、藍玉の行商で上州と信州を歩いていた。
② 万延元年、渋沢栄一が21歳のとき、北甘楽郡月形村(現在の南牧村)の紺屋市川嘉兵衞宅に立ち寄った。
③ 渋沢栄一が庭先につないでおいた渋沢栄一の馬が、市川宅の鉢植えのサツキを食べてしまった。
④ 損害賠償交渉の結果、渋沢栄一は、お詫びの代わりとして、筆太に愛染明王と年月日を記し、私が成功したのちに姓名を書き入れると約束した。
⑤ こうして渋沢栄一は、馬が食べてしまったサツキを弁償せずにすませた。
⑥ 市川宅では、このサツキを土植えにして、また渋沢栄一の書は、自然石に刻んだ。
⑦ このことは、村人の語り草として伝えられている。
のちに渋沢栄一が有名になり、馬喰さつき保存會が地元でつくられたり、「馬喰さつき保存標句集」なるものが発行されるようになったのではないだろうか。
愛染明王と書かれた石
安政5年、尾高惇忠(じゅんちゅう)と旅をした栄一は、道中で詠んだ漢詩を『巡信紀詩(じゅんしんきし)』にまとめました。二人が帰り道に立ち寄った群馬県安中市の安中宿(あんなかしゅく)で、栄一は後書きを書いたという。
安中宿須藤本陣跡
長野県佐久市。内山峡は、栄一が漢詩を詠んだ場所の一つです。漢詩に感銘を受けた地元の人々によって、碑が作られました。そこには「青天を衝く」の一節が…。
内山峡詩碑
上州や信州には、栄一が見た景色が今も残ってる。
馬喰いさつき 上信電鉄「下仁田」からバス「宮の平」下車すぐ
安中宿須藤本陣跡 JR「安中」からバス「伝馬町」すぐ
内山峡詩碑 JR「中込」下車 徒歩1時間10分
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