青天を衝け「栄一と運命の主君」14話
いよいよ慶喜と栄一たちが出会いを果たす本編。
武士ではなかった栄一だからこそ、広い目で道理を見極め、怖いという感情よりも思ったことを物怖じもせずストレートに申す姿が印象的だ。
これは平岡円四郎との出会いと、その円四郎の心の広さや見る目もすべてあってこそ、歯車がかみあって回りだすように感じる。日の本が前に進みだし、渦の中に自らと飛び込んでいくそれぞれの立役者たち。
視聴者をもともにわくわくさせる。
あらすじ
栄一(吉沢 亮)と喜作(高良健吾)は、円四郎(堤 真一)から一橋家に仕官せよと迫られるが、栄一は慶喜(草彅 剛)に自らの意見を建白することを条件に出す。
円四郎は遠乗り途中の慶喜に2人を対面させ、屋敷で謁見させることに成功。
栄一と喜作は、一橋家に仕官することになった。一方慶喜は、薩摩藩が天皇に信頼の厚い中川宮(奥田洋平)を取り込んでいることに気づく。
中川宮を問い詰め、その場にいた島津久光(池田成志)らに“天下の大愚物、天下の大悪党だ”と言い放つ。
徳川家康の語り
先週は登場しなかった徳川家康。視聴者の熱いラブコールもあってなのか、今回はしっかりと登場し、物語の方向性を示してくれた。
渋沢栄一は、慶喜へ直に合わせて欲しいと円四郎懇願。京では朝儀参与が行われていた。帝の御前会議に参加し、意見をするようになった薩摩藩(外様)と朝廷との間で江戸からやってきたよ慶喜はその板挟みになっていた。慶喜はピンチだったのだ。
ドラマを観て思うこと
平岡円四郎との出会いから、一橋家の家臣となることで追われる身から解放されるか、それとも攘夷の考え方を捨てずにいくのか。
喜作と栄一は、その場で答えを出すことはしなかった。普通、緊迫した中で言われたら、すぐにでも「宜しくお願いします」とでもいいたくなるような所だが、一泊おいて考えるところが他とは違う何かを持っていると思わせる行動だ。そしてこれを円四郎も受け入れたところが素晴らしい。
昨日まで幕府を潰すといっていた栄一だが、徳川方の一端に仕官することでもっと上の目的を果たすという考えをもった。
「少しも世の役に立たねえうちに一身を終えるなんて俺は決してそんなことはしたくねえ。世のために利を出さねば何もならねえ。」
そして慶喜に直に伝えることをができるよう円四郎に手だてをしてもらい、チャンスを得、慶喜に申することができた。
「今すでに徳川のお命は尽きてございます。もし天下にことのあったとき、あなた様が大事なお役目を果たされたいとお思いならばどうか、この渋沢をお取り立てくださいませ。」
「天下の志士が集まれば、この一橋が生き生きするに違いねぇ。幕府や大名たちからは一橋を成敗だなんて話も生まれちまうかもしれません。万が一そうなったら、やっちまいましょう!そのときこそ、この一橋が天下を治めるのです!」
この無鉄砲破天荒な意見が、より慶喜の決意を固めた一言にもなったのかもしれない。
慶喜は、薩摩藩が天皇に信頼の厚い中川宮を取り込んでいることに気づき、朝廷・幕府の間に割って薩摩が力をつけ、流れが変わってしまうかもしれないこと感じ、自身が強く前に出ることを決意する。
横濱鎖港。亡き父斉昭が浮かび、父の想いを受け継いだ。
慶喜は周りの空気や新たな出会いや志士たちのことなどを感じたからこそ、自身が前に進む決断を下したのであろう。
ゆかりの地の紹介
このとき、政(まつりごと)は京。
京都市の中心部に位置する京都御苑は、明治時代に公園として整備され、市民に開放された。
およそ100ヘクタールの広大な敷地には、かつて御所を中心に140を超える宮家や公家の邸宅が立ち並び、今も屋敷の跡や、庭園の遺構が当時の姿をしのばせている。
九条邸跡
近衛邸跡
関白を輩出した名家、近衞(このえ)家は薩摩藩と深いつながりを持った公家の一つ。
さまざまな思惑が巡る朝廷の中で実権を握るため、公家たちは大名家とのつながりを大切にした。
中川宮の屋敷も、御苑内にあった。
賀陽宮(中川宮)邸跡
参与会議の解体により、慶喜と島津久光の対立は決定的なものとなった。
今は市民の憩いの場である京都御苑も、歴史的事件の現場の一つだったのだ。
京都御苑 市営地下鉄「今出川」駅下車徒歩5分
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渋沢逸品館では、日本資本主義の父と言われ、日本近代文化の礎を築いた渋沢栄一に関わるこだわりの品々を販売しております。渋沢翁の原点である藍染めを始めとし、藍に関連した商品や、関連企業やゆかりの地にまつわる歴史や文化を感じる商品を多数販売しており、知る人ぞ知る銘品をお探しいただけます。
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