青天を衝け「篤太夫、駿府で励む」27話
新政府になって、江戸が東京に変わった。そして上が変わってどうなるのかと思いきや、何も変わらず、廃藩置県で大名たちは国に帰っていき、そこに仕えていた人たちも国に戻っていった。徳川の最後の戦いの地、五稜郭では、最後まで戦う家臣たち。武士としての生き方を全うしたり、主君のためにという気持ちが五稜郭の家臣たちには強かった。徳川慶喜のいる駿府、江戸から来た家臣たちと五稜郭の家臣たちの対比が強く描かれていた。
篤太夫の戦いは、駿府に来た人たちを立ち直らせ、駿府で生きていけるよう商いで戦うことだった。
あらすじ
篤太夫(吉沢 亮)は、駿府藩の勘定組頭を命じられるが、水戸にいる昭武(板垣李光人)のことを思って辞退する。しかし、この命が慶喜(草彅 剛)の配慮であることを大久保一翁(木場勝己)から聞かされ、駿府に残る決断をする。篤太夫はパリで学んだ知識を生かし、武士と商人が力を合わせて商いを営む「商法会所」を設立。駿府藩の財政改革に乗り出す。一方、箱館では、成一郎(高良健吾)や土方(町田啓太)らが新政府軍を相手に決死の抵抗を続けていた。
徳川家康の語り
さて、明治元年も年末だ。
大都市江戸は東京に変わるや否やすっかりさびれてしまった。大名は国元へ帰り、江戸に100万人いたものが半分以下になってしまった。
駿府では、徳川の家臣たちが家元のほうへその労を尽くすべく一気に流れてきた。
徳川の株高でフリーター状態となってしまった。そんな中篤太夫は?!
ドラマを観て思うこと
明治元(1868)年、篤太夫は慶喜の計らいで、駿府藩に残るよう命じられた。
駿府で勘定組頭を申し付けられるも、「百姓か商いをして過ごしたい」といったん断ったのだった。
だが、水戸では天狗党の一件が火種となり、武田耕雲斎の孫らが報復に明け暮れており、昭武のいる水戸に篤太夫を行かせた場合、民部公子(昭武)に重く用いられることで、他のものに妬まれ、平岡円四郎の二の舞になりかねないということで、慶喜が心配したのだった。
それを聞いた篤太夫は、駿府の地で勘定組頭ではなく、百姓か商いの道を選ぶ。
「おぼし召し通りとどまります。しかし、勘定組頭への仕官は辞退させていただきたい。禄をいただくことなく、この地で百姓か、あるいは商いをして、心穏やかに余生を過ごしたく存じます。」
ところが、駿府の勘定方で知ったことは、新政府が貸し付けた太政官札による借金だった。
返すことが出来ない場合、駿府は破産してしまう。皆が路頭に迷ってしまう。
この借金から駿府藩を救おうと、フランスで学んだ、残りの預かり金と商人から集めたお金で、“合本”の商いを始めるため、銀行と商社を兼ね備えた「商法会所」を設立した。
「太政官札をこの渋沢に預けていただきたい。某(それがし)は、この駿府藩の預かり金と、ここにおられる商人の皆さまの金をできるだけ多く集め、西洋でいうところの“コンパニー”を始めさせていただきたい。日本でいうなら、力を合わせて元手を合わせる。“合本”の商い所。」と篤太夫。
東京の三井組事務所を訪ねて三井組番頭・三野村利左衛門に会い、三井がつくった太政官札を正金に替えてもらう。できた正金で、〆粕(しめかす)やぬかなど、米や茶を作るのに欠かせないものを買い入れることにした。
武士と商人がお互い助け合って合本の精神で進めることになった。ここからが篤太夫の商いの始まりだった。
商法会所で、武士は刀を捨ててそろばんを、商人は金儲けだけでなく、駿府の一端を担うという誇りを持ち、みんなで手を組み、新たな商いのさきがけとなろうと話す篤太夫。
「武士も商人も上も下もない。まがりなりにもこの世は変わった。これからは武士も商人も互いに良いところを認め合い力を合わせて共に働くんです。」
江戸から来た徳川の家臣たちも、何かできないかと思い、駿府の地にやってきたのだった。
「俺は、平岡様の命も守れず、戦でも死に損ない、徳川に捧げられなかった命を持て余してここに来た。皆そうだ。ただ禄がほしくて流れてきたのではない。徳川のために、なにかできぬかと…。」と平岡円四郎の家臣だった川村。
駿府はこの合本によって、順調に資金が回り始めたのだった。
時を同じくして、東京では、大隈重信、五代、伊藤博文らも登場した。
渋沢篤太夫のことを聞き、いよいよ東京へ篤太夫は上るのか?!
ゆかりの地の紹介
函館市のシンボル・五稜郭(ごりょうかく)。箱館港の守りを強化するために築かれた西洋式の城郭だ。
五稜郭跡
土方歳三率いる新選組や渋沢喜作など、旧幕府軍が五稜郭を占拠。だが、新政府軍の反撃にあい、窮地に立たされる。
旧幕府軍の幹部たちは決戦を前に異国橋近くにあった武蔵野楼で別れの杯を交わした。
異国橋跡付近(現・十字街電停付近)
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