青天を衝け「栄一、怒る」4話
栄一、怒る。世の中の道理に怒る。
縦割りの世の中は、今もまだ存在しているが、今以上に身分の差によって、理不尽なことは起きるものだ。
それはその人の能力を評価することではなく、生まれたときからの出来レース。
4話ではお金の重さも含め、いろいろ考えさせられる。
感動を呼ぶ音楽、佐藤直紀が作る音は、いつも心を清らかにしてくれる。
あらすじ
栄一(吉沢亮)は仕事にますます励み、もっとよい藍を作るにはどうしたらよいか思いを巡らせていたが、ある妙案を思いつく。
一方、幕府はペリー(モーリー・ロバートソン)の再来航が迫り混乱していた。
斉昭(竹中)は、次期将軍候補である息子・徳川慶喜(草薙剛)に優秀な家臣をつけようと、変わり者の平岡四郎(堤真一)を小姓に据える。
そしてついに、日米和親条約が締結。
開港の噂は血洗島にも届き、栄一たちは愕然とする。
そんな中、父・市郎右衛門(小林薫)の名代として、多額のご用金を申し渡された栄一は、その理不尽さに、この世は何かがおかしいと感じ始める。
徳川家康の語り
ストーリーテラー家康。その時代の流れの詳細を語る。
徳川慶永が開国するのか否か。水戸藩主、斉昭は開国に反対、鎖国に戻すという、武士道はこうあるべきという考え方が強い。
一方異国と商いをすれば日本にも利をもたらすのでは、という考えもあり…
ドラマを観て思うこと
より質の良い藍葉をつくり、結果を出した者を称え、相撲の番付に倣い皆の士気をあげていく栄一。
より良いものを作っていこうと、どのようにしたら人をやる気にさせる気持ちを作り上げていけるのだろうかと考えてのことだった。
これが決して自分だけの為ではなく、皆が良くなることを考えてのことで、根底にその精神がしっかりとある。
この時代、武士に農民は銭を言われた分を献上するのだが、人の力ではなく、生まれたときの身分によってまかり通ってしまう道理のなさ、頑張った人が報われていない、またはそのものたちが感じていない有難さや感謝の心、栄一はそんな理不尽な世の中に怒っていたのだった。
汗水垂らして働き、苦労して稼ぎ出した銭の重みを理解することなく、献上して当然という考えが普通の世の中に、人ととしての在り方の不平等さを感じ、後に栄一の商売の考え方の原点を確立していったと思われる。論語と算盤の軸である。
五百両を箱にいれて、献上する姿、小判だけではなく、一文銭を一枚一枚紐に通している姿、小さな銭の積み重ねが、その重さを感じられる。
一方慶喜は、お米をよそるシーンがあったが、農民が作った米を大切にし、感謝している姿が印象的だった。
民を大切に思う気持ちのある当主の器だ。栄一との対面でどんな化学反応が起きるのか楽しみである。
ゆかりの地の紹介
東京文京区にある「小石川後楽園」。
江戸時代初期に水戸藩の光圀公の時代に完成した江戸城の屋敷内につくられた築山泉推回游式の日本庭園。
稲田農民の苦労を伝えるためにつくったと言われている。
農民人形や白糸の滝などもあり、農作物の大切さを顕すものとして今も残されている。
小石川後楽園
JR中央・総武線「飯田橋」より徒歩8分
地下鉄丸ノ内線・南北線「後楽園」より徒歩8分
純米吟醸酒 青淵郷
商品紹介
藤橋藤三郎商店 青淵飲みくらべ3本セット
商品紹介
和ナチュラルテイスト ねぎ味噌だれ「NEGI MISO」
商品紹介
和ナチュラルテイスト ねぎバターしょうゆ「NEGI BUTTER SHOYU」
商品紹介
関連情報
渋沢栄一のルーツを感じる関連商品販売 | 渋沢逸品館
渋沢逸品館
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