青天を衝け「栄一の嫡男」38話
青天を衝けも41話で終了となる。
38話では、栄一の嫡男、篤二のことが描かれているが、今までの大河にはないような歴史を違った視点からとらえ、そこには登場人物たちの心情やそれぞれが主人公になりえる人たちの生きざまが現れているようなドラマに仕上がっているように思う。
その時代を真剣に生きた人たちが、今の我々につなげてくれているということを考えると、考え深い。我々もその先の人々へつないでいけるだろうか。。。
「緻密な計算」「人への誠意」を武器に近代に日本のあるべき姿を追い続けた渋沢栄一の生きざまを改めて感じる。
あらすじ
栄一(吉沢 亮)や旧幕臣たちは、徳川家康の江戸入城三百年の節目を祝う「東京開市三百年祭」を開催。
昭武(板垣李光人)らと再会し、旧交を温める。
栄一の気がかりは、汚名を被ったまま静岡でひっそりと暮らす慶喜(草彅 剛)のことだった。
一方、渋沢家では、息子・篤二(泉澤祐希)が、跡継ぎの重責から逃れるかのようにある過ちを犯してしまう。
栄一は、篤二を退学させ謹慎を命じる。そして、明治27年夏、日清戦争が起こる。
徳川家康の語り
久しぶりにオープングに登場。徳川一族の話が今回はで出てくるのだなと想像させられる。
残すところあと3話となり、時間が限られている中でどうしても飛ばさなくてはいけない歴史的なことをコンパクトにまとめて解説してくれ、その存在感から説得力もある。
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徳川の世が終わって二十有余年が経った。
日本はようやく近代国家の仲間入りを果たした。
が、ここへきて、日本古来の伝統を重んじる考えや、江戸の世を再評価する動きが高まってきた。
大日本帝国憲法発布の年には、、、呼ばれたようだ。
ドラマを観て思うこと
家康も語っていたように、旧幕臣たちが企画した、徳川家康が江戸城に入って三百年の節目を祝う、 “東京開市三百年祭”が開かれた。
そこで徳川昭武や永井尚志、高松凌雲らと久しぶりに会うことになった。だが残念ながら慶喜はそこにはいなかった。
前話で栄一は兼子を受け入れ、兼子も自ら会長をつとめる東京養育院の慈善会が主催するバザーが開かれた。
そこで栄一は、平岡の妻、やすと川村恵十郎と語り合うのだった。
「私は、そのうち今の職を辞し、日光東照宮で徳川の御家に奉仕いたしたいと思っている。」(川村)
「こんなに世の中が変わった今でも、ときどき考えちまうのさ。今の御前様を見たら、平岡はどう思うだろうってね。」(やす)
「もし御前様や平岡様であれば、どんなおかしれぇ日本をつくろうとしたでしょうなぁ。」(栄一)
徳川の世から一等国を目指し、豊かな時代を目指して突き進んでいた。今があるのも、徳川なくしてはならないということを改めて元家臣たちは感じていたのだった。
一方、栄一の嫡男・篤二は遊び癖が直らない。
生活を改めさせようと熊本の第五高等中学校へ入学させるが、女性を連れて大阪に逃げたため、熊本の学校は退学とし、謹慎させることを決める。
栄一の妹のていが、篤二を血洗島に連れて帰り、胸のうちを聞くのだった。
「兄さまはいつの間にか、歌子や琴子や篤二だけのとっさまではなく、もっとでっけぇもののとっさまになっちまったのかもしんねぇね。」(てい)
「父が、『よいことをすれば、きっと母さまの病はよくなるよ』と言われるので、精を出して草をむしった……母さまの病は悲しかった。でも、ふだんほとんど家にいない父がずっと家にいるのがうれしくてたまらなかった。母さまも治ることはなかった……」(篤二)
偉大な父をもつ責任とプレッシャー、そして忙しくて一緒にいられなかった幼少の頃の寂しさから不貞を働いたが、身内に良き理解者がいたのだった。
大本営が置かれている広島を訪れたあと、静岡の慶喜邸に立ち寄り、慶喜の偉業を後世に残すため、伝記を作らせてほしいとお願いするが、断られてしまう。
「我々はこのままあなた様に、世に埋もれていただきたくない。あなた様はただの逃げた暗君ではない。私たちはそれをよく知っております。どうかあなた様のお考えを、御偉業を、後世に残させてください。」(栄一)
「何が偉業だ。私は誰に忘れ去られようが、たとえただの趣味に生きる世捨て人と思われようが構わぬ。」(慶喜)
慶喜が断るもあきらめないとつげる栄一。
そして明治30年。
奥方様をなくし、慶喜はおよそ30年ぶりに東京へ戻ってくることになった。
巣鴨の邸宅で、栄一ら家族に迎えられた慶喜は笑顔をみせる。
草彅剛が演じる慶喜。
改めてどんな人物だったのか想像してしまった。
一見何を考えているのかわからないが、懐の深い、実は愛情あふれる人物なのだと人間味あふれる人物なのではないかと演者からにじみ出ていた。
栄一がずっと大事にしてきた尊敬する人物であったのは間違えない。
ゆかりの地の紹介
東京都台東区。
明治時代に整備された上野恩賜公園。
園内には博物館や科学館、動物園など、明治政府によって築かれた社会教育施設が点在している。
上野恩賜公園
不忍池の周りには競馬場が設けられ、社交の場としての役割を担った。
東京開市三百年祭では、この競馬場が式典の会場になったと伝わっている。
上野東照宮
三百年祭の祭事が行われた上野東照宮は、徳川家康を祭る神社だ。江戸時代初期に築かれた社殿は、徳川家の栄華を今に伝えている。
上野東照宮 唐門
家康の隣には、8代将軍・吉宗、そして15代将軍・慶喜が鎮座している。
明治時代を生きる旧幕臣たちにとって特別な存在であった上野は、今も人々に親しまれている。
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