青天を衝け「篤太夫、涙の帰京」17話
世の中、自分の思い通りにはそう簡単にはいかない。
水戸藩の倒幕への動きから、水戸藩の大勢を束ねるべく耕雲斎が若者の意見も取り入れたうえで、慶喜が受け入れてくれるだろうと信じて京へ向かう。
ところが慶喜は、天子様を守るのが自分の役目となっており、京へ向かうのを阻止、身内を迎え撃つ、過酷な決断だった。
あらすじ
円四郎(堤 真一)の命が奪われたことを江戸で知り、衝撃を受ける篤太夫(吉沢 亮)と成一郎(高良健吾)。
その時、京では慶喜(草彅 剛)が自ら指揮を執り、御所に迫る長州藩兵と戦っていた。
そこに、西郷吉之助(博多華丸)が薩摩藩兵を率いて加勢する。集めた兵を引き連れて京に向かう篤太夫たち。
その道中、岡部の代官・利根(酒向 芳)が現れる。さらに、水戸では、耕雲斎(津田寛治)と小四郎(藤原季節)が率いる天狗党(てんぐとう)が、慶喜を頼って京を目指していた。
徳川家康の語り
これから、徳川の大事な家臣がどうなっていくのか・・・。元治元年、斉昭が起こした尊王攘夷思想。
江戸では「天狗党の乱」が起こっていた。長州が1600もの軍勢で京へ向かったのである。
また、この頃新しい展開がでてきた。今後篤太夫に関わる2名がでてくることになる。
ドラマを観て思うこと
徳川の語りでの2名とは、長州藩士、井上聞多(のちの井上馨)と伊藤俊輔(のちの伊藤博文)。
井上は江戸遊学中の文久2年(1862年)8月、藩の命令で横濱のジャーディン・マセソン商会から西洋船を購入したが、次第に勃興した尊王攘夷に共鳴するも、同年11月に攘夷計画が漏れて定広の命令で数日間謹慎したにもかかわらず、伊藤らとともに12月のイギリス公使管焼き討ちに参加するなどの過激な行動を実践する。歴史の重要な人物が渋沢と交差してそれぞれの思惑で動いていく。
下段に明記された水戸藩主導で起こす「天狗堂の乱」。
同じ頃、長州も攘夷の為に再度立ち上がり、1600もの軍勢を京へ向け動く中、イギリスの幕府加勢で、船による大砲も投入された激しい戦闘の結果、長州藩勢力は敗北。
更に長州掃討の主力を担った一橋慶喜と薩摩藩の加勢で長州は後退していった。(禁門の変)
物語は篤田夫と成一郎へ。
一橋家のために集めた人々を連れて江戸に向かう途中、惇忠が放免になり、平九郎の手錠も外れたことを伝蔵から聞く。
江戸に到着するとすぐ、円四郎が命を落としたことを知る。
京へ戻る途中、深谷宿のそばで、父・市郎右衛門の計らいにより千代とよし、子供たちに再会する。
「俺はいま、ここがまっさかぐるぐるしておる。俺に道を開いてくれた恩人を亡くしちまった。あにぃたちにも迷惑をかけ、かつての仲間は筑波山で幕府と戦ってる。俺は…俺の信じた道は…。 (篤太夫)」
「大丈夫。千代はどんなに離れていてもおまえさまの選んだ道を信じております。おまえさまがこの胸に聞いて選んだ道を。 (千代)」
恩人の死のなかで迷っている気持ちを千代が示してくれたのだった。
翌日、岡部の領内を通り抜ける際、かつて理不尽にののしられた岡部藩代官・利根吉春と再会。
渋沢たちを岡部に戻せという利根に、一橋家家臣・猪飼勝三郎がはっきりと断る。
「このご同勢の中に、元は当領分の百姓がおります。疑うこと多きゆえ、何卒一度お戻しいただけませんか?」
「渋沢両人に村方へ帰られては一同が困りまする。両人は縁あって当家に入り、いまとなってはかけがえのなき家中の者。一橋家としては到底承服しかねることゆえ、お断りいたす。 (猪飼)」
猪飼の言葉が重かった。一橋の家臣として認め守る姿が感動した。そして篤太夫も、更に一橋家のために仕えていこうと決断する瞬間でもあったと思う。また円四郎の意を継ごうという想いも強かったのであろう。
ゆかりの地の紹介
茨城県つくば市。関東平野にそびえる名峰、筑波山。その中腹に筑波山神社は存在する。
水戸藩の天狗党(てんぐとう)の中心人物、藤田小四郎はこの地で挙兵した。
筑波山神社
藤田小四郎像
はじめは60人あまりの集団だった天狗党。挙兵を聞きつけた人々が合流し、最盛期には数千人に膨れあがっていった。
天狗党は、朝廷に攘夷(じょうい)の志を訴えるため、慶喜がいる京を目指す。
埼玉県深谷市。天狗党一行は、利根川を渡り、栄一の故郷・血洗島を通過した。
利根川の近くにある不動堂は、武田耕雲斎が陣を置いた場所であると地元に伝わっている。
向島(こうそ)不動堂
岡部藩との小競り合いの中で、天狗党2人が命を落とし、中の家(なかんち)の近くに葬られた。栄一は、のちに鎮魂の碑を建てている。
水藩烈士弔魂碑
全国を巻き込んだ天狗党の進軍。慶喜は、つらい決断を迫られることとなった。
筑波山神社 つくばエクスプレス「つくば」からバス
「筑波山神社入口」下車 徒歩5分
水藩烈士弔魂碑 JR「深谷」からバス「中の家」下車すぐ
藤橋藤三郎商店 青淵飲みくらべ3本セット
商品紹介
武州正藍染めがま口小銭入れ
商品紹介
正藍先絲染め和田縞ストール
商品紹介
割烹屋 八百善 はりはり漬
商品紹介
関連情報
渋沢栄一のルーツを感じる関連商品販売 | 渋沢逸品館
渋沢逸品館
渋沢逸品館では、日本資本主義の父と言われ、日本近代文化の礎を築いた渋沢栄一に関わるこだわりの品々を販売しております。渋沢翁の原点である藍染めを始めとし、藍に関連した商品や、関連企業やゆかりの地にまつわる歴史や文化を感じる商品を多数販売しており、知る人ぞ知る銘品をお探しいただけます。
屋号 | 株式会社旺栄 |
---|---|
住所 |
〒114-0022 東京都北区王子本町1-4-13加藤ビル1階 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
定休日 | 土日祝 |
サイト運営責任者 | 鈴木 知子 |
info@shibusawa-world.net | |